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DCFの正体(下)
●@事業計画がいいかげんなためFCFそのものが信用できない●
これはみなさまよくご存じだと思います。 FCF(フリーキャッシュフロー)の計算方法がわからないとか、面倒くさいとか、 それともそこまで細かい計画を立てていないためか、 経常利益。。 営業利益。。。 でDCFを計算するのは現場ではごく一般的に見られます。
(もしかしたら過半数そうなのかもしれません)。
はては、 売上総利益。。。。 Σ( ̄□ ̄lll)!!! をFCFとして高株価をはじき出した会社もありました。でも、売上が伸びても伸びても運転資金 が増えない立派なビジネスモデルなら、VCの投資など必要ないのでは、と思ってしまいます。 さすがに売上をFCFにして計算した例はさすがにまだ見たことがありません。 ●A算定の過程に恣意性が強く出てしまう● 前ページの大手VCのトークなんですけど、ほんとは20億の評価のほうが先にあることが 多いみたいです。 そこでもっと大胆に評価してみましょう。皆さんもご一緒に。。。
★★★★ 「ITバブル、AGAIN!!」 ★★★★
ケース2 (★黄色いマスが数値変更箇所★)
こちらが幻の50億円コースでございます。
エクセルでケース1をいじってケース2を作るまで本当に3分とかかっていません。
まさに「3分でできる簡単おかず!」「1人前100円でお年寄りからお子様まで大満足!」です。
…この他にも、
「夢の100億円コース」
「奇跡の200億円コース」
等も取りそろえてハイセンスなお客様のご来店をお待ち申し上げております。( ̄ー ̄;)ニヤリ
(表は省略)
20030319加筆
●B現時点での価格を出すために未来の価格(永続価値)を勝手に決めてしまう●
「永続価値」というのは実は「未来の価格」なんです(特に不動産の場合)。
現在の価格を出すためにまず未来の価格を決めることになってるんです。
それって矛盾だと思いませんか。
これがもしIPOの標準を超えていたら、まさに絵に描いた餅です。 参考
●CそれにもかかわらずDCFを株価評価の最新最適の方法と思っている人がいる●
そのAから再掲
よく見ると、企業価値のほとんどが「永続価値」になっていますよね。
しかも割り引いた後の永続価値が40億円ですから、永続価値が50億円以上になるわけです。
大体日本のIPO 銘柄の平均がいいとこ30〜40億円ですから、もうここで道を誤っています。
参考浅漬の壷2
それから期間なんですけど、不動産だと10年間かそれ以上FCFを出しているようですが、
VCだとだいたい5年、最短で3年(ある会員の目撃による)です。 永続価値は一般的に収益還元(最後の年のFCFを割引率で割ったもの)で出しますから、 FCFを出す期間が短ければ短いほど、FCFが均等なほど、その結果は収益還元値(無期)の 400百万円÷7%=5,714百万円 に近づくことになります。
●結論●
極論すると、DCFは単に収益還元方式の頭の部分をいじっただけなのです。
(もっと複雑なのもありますが)
…DCFを操作する「壷」は割引率と最終年のFCFだった! (当会の結論)
で・す・か・ら。。
DCFという道具を使ったからといって、正しい結果が約束されるわけではないんです。
( ´,_ゝ`)ププッ
ここまでわかればこれからは「DCF」と言われたところで思考停止したり、わからないのに ウンウンうなずいたりすることはなくなるでしょう。 でもこれで乗ってくるVCってけっこう多いみたいです。お年寄りって意外と新しいものを鵜呑 みにするんですよね。
●おまけ●
株価評価の根拠でDCFで評価してくるケースはあるんですけど、何にも言わなくても計算プロ
セスを添付してあるのは半分以下、FCFをまじめに計算しようとしてるのはさらにその半分以 下みたいですね(東京PEF。調べ)。
業績について複数のシミュレーションをしているケースはまず見られません。事業計画を唯
一無二と思ってるみたいです。
皆さん本当に自信過剰ですね。
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