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探訪Jネクサス 目次ページ 資本政策探訪 
20040229>20040307加筆

銘柄     株式会社ネクサス
証券コード  店2799
業種      携帯販売・yahoo!BB他
主幹事    HSBC証券 
監査法人   新日本監査法人
類型     下血型  (当会が勝手に認定)

長めのまえふり
 特殊な営業手法による新電電回線の訪問販売→携帯小売店の全国展開→未上場企業
 への投資で多角化→ITバブル崩壊→OA機器の販売…
 まさに「ソフトバンクを真似した光通信のそのまた真似っ子」(当会の根拠なき憶測)です。
 しかし、この会社がSBや光と違うのは、
 「まだ自分が公開してなかった」
 ということでしょうか。

業績
1999年5月 2000年5月 2001年5月 2002年5月 2003年5月
売上
34,556
50,244
25,090
22,093
23,263
経常利益
708
1,133
471
35
1,539
当期利益
108
162
25
-1,664
670

業績
 今回はそういうわけで資本政策と事業投資をシンクロさせて描こうと思います。
 見て訳がわからなかった方は後でその旨当会まで連絡して下さい。
日時
発行
株数
発行済
株数
発行済
株数
(含潜在) 
発行価額
(行使価額)
割当先
時価総額
(百万円)
調達額
(百万円) 
第三者
割当
1999年7月
300
3,310
3,310
3,350,000
VC
光通信
11,089
1,005
WBA 1999年9月
90
3,310
3,400
3,350,000
役員
11,390
出資 1999年11月
株式会社ギャオ
分割 1999年11月
1→2
6,620
6,800
11,390
第三者
割当
2000年1月
350
6,970
7,150
  6,000,000
VC
42,900
2,100
第三者割
2000年2月
150
7,120
7,300
6,000,000
VC 
43,800
子会社
設立
2000年3月
株式会社イープランニング
子会社化 2000年3月 株式会社エヌオーエルネット
子会社
設立
2000年7月 株式会社デジタルゲート
第三者
割当
2001年4月
3,000
10,120
10,331
850,000
ソフト
バンク
8,781
2,550
子会社
設立
2001年6月 株式会社エスビーアイプロモ
WB
BCD
2001年9月
459
10,120
10,794
850,000
役職員
9,175
子会社
清算
2002年5月 株式会社エヌオーエルネット
特損→
634
子会社
清算
2002年5月 株式会社イープランニング
特損→
850
子会社
設立
2002年8月 ビービーショップ株式会社
株式
売却損
2002年11月 株式会社ギャオ
特損→
10
株式分割 2003年1月 1→3
30,360
32,382
 
償却 2003年5月
ビービーショップ株式会社(休眠)
45
予約権 2003年9月
499
30,360
32,382
300,000
6,155
公募 2004年2月
2,000
32,360
34,382
520,000
17,879
初値 2004/2/27
700,000
24,067
2001年4月の増資によって1999年9月発行のWBの行使価額の調整が行われています。
2001年9月のWBが3回に分けて行われたのは49枚以下で発行できなかったためと思われます(参考)
2003年9月の予約権の失権分はもともとなかったものとして表示しています。

                              目論見書P5、P42他を参考にしました 

2004年3月7日加筆
投資倍率● 
取得価額
  IPO
初値
 株価
− 
520,000
700,000
 光通信 他 (1999年7月)
558,333
0.9倍
1.3倍
 VC     (2000年1月)
2,000,000
0.3倍
0.4倍
 ソフトバンク(2001年4月)
236,667
 2.2倍
3.0倍
 公募で買った人
520,000
1.3倍

考察
1999年からの2年間に調達したのは6,555百万円。
2002年からの2年間で出した投資損失は1,494百万円…。
それだけではありません。
2002年5月期の特損は2,031百万円(上記特損を含む)、
2003年5月期の特損は326百万円(上記特損を含む)、
投資有価証券(上場および上記以外の未上場株式や、未上場会社のよくわからない社債)が
326百万円(2003年5月期末)
目論見書だけではよくわからない営業権償却が2年で1,582百万円…。
さらに当会では、1999年から2001年までの3期分の経常利益と当期利益の差に注目しました。
(経常利益−特別損失)×税率=当期利益と仮定し、3年間の特損を計算したところ、
977百万円となりました(大ざっぱに法人税率45%と仮定)。
この仮定が妥当だとしたら、調達金額の約80%、5,244百万円が溶けた計算になります。
死屍累々って感じですか?(限られた情報による当会の憶測)。
これでつぶれないんだから、コミッションビジネスってもうかるんですね。

講評?
いやー、ほんとによく公開できましたよね。「携帯バブル」の時に資金調達した会社の中には、
集めたお金が何にどう溶けたかわからない会社もあったそうですから。
でも結構時間がかかりました。この会社が日興の主幹事で相当長い間「公開準備中」だった
ことは業界では有名でしたから。
 でもなんで日興は降りちゃったんでしょう。社内体制の整備に時間がかかったんでしょうか。
大きな経常利益と比べてミョーに小さい当期利益とか、2002年5月期の特損と関係あるんで
しょうか。それとも不良資産と化した関係会社の整理がうまくいかなかったのでしょうか。
(当会の憶測)

当会はオトナの事情はよくわかりません。知っている方は情報提供お願いします。

20050605加筆
おまけ
 ネクサスの子会社2社がが日本テレコムの「おとくライン」の訪問販売に関して不正を行い、
日本テレコムから営業停止処分を受けていたそうです。
http://ir.eol.co.jp/EIR/2799?task=download&download_category=tanshin&id=256632&a=b.pdf
光゜の遺伝子は今なお健在だった…。

光の国から…ウルトラマンネクサス


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