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20040201
銘柄 株式会社京王ズ 証券コード マ3731 業種 携帯屋と焼肉屋 主幹事 東洋証券
監査法人 朝日監査法人(現あずさ監査法人)
類型 意外にがんばった型 (当会が勝手に認定)
●まえふり●
京王ズの旧社名が
株式会社
ミスター・チャップリンパワー
だということはあまり知られていない。
●業績●
●ファイナンス一覧●
目論見書P41を参考にしました
注
@潜在株はない。
A目論見書には有償・株主割当(1:1)と書いてあるが、小学生以上の計算能力と注意力があれば、そうでないこと
は一目瞭然である。
B同上。↑↑ なお、株数が中途半端なのは失権があったためと思われる。
●投資倍率●
あまりに悲惨なので省略。
●講評●
それにしてもこの会社、公開に対するマイナス要因が目白押しです。
@どう考えても、IPO時点では株価がVCの取得価格を大きく下回る。
Aどう考えても、公募増資の調達額が公開前の増資と比べて著しく小さくなる。
BVC持株比率が30%を超えている。
C携帯電話販売がメインの、いわゆる「光モノ」である(「昔語り」参照)。
D基準期が赤字決算である。
E税務調査で売上の計上漏れが発覚して修正申告させられている(目論見書P22〜23)。
FBSE問題の直撃を受けている。
G名前が変。
H名前が変。
I名前が変。
そういうことを考えると「よく公開できたな」と思います(当会の主観)。
まあVCにとっても「公開しないリビングデッド」より「公開した含み損銘柄」の方がいいんで
しょうね。(当会の憶測)
●苦言●
それにしても最近目論見書記載事項のミスが目につきますね。
当会も注意したいと思います。
小学生でもわかる誤字・脱字・計算ミスがありましたらぜひご連絡下さい。
●昔語り●
ITバブルの頃、ほんの一瞬だけ「携帯バブル」というものがありました。エムティーアイ
(店9438)やビーアイジーグループ(店9439)が公開して高値をつけたり、光通信(東9435)が 店頭から直接東証一部に上場したり、VC投資を始めたりした頃です。
当時の光通信キャピタル(もしくは光通信本体)はすごかったらしいです。
初回の外交でいきなり
「ぢゃあ、いくら出しましょうか。」
なんて言ってたそうです(伝聞)。
彼らはあまりに常識はずれのプライシングで怒濤のように投資していくので、一部のまともな
関係者から恐れられていました。
それがその後のスキャンダルで一転し、光通信キャピタルor光通信本体が投資している会社
は「光モノ」などと呼ばれて主幹事が次々に降り、公開作業が頓挫して行っただけでなく、 コミッション制度の変更もあって、会社そのものが業績不振で公開できなくなったりしたことは ご存じのとおりです。
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