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探訪FMリンクス 目次ページ 資本政策探訪
20040104

銘柄     株式会社メディア・リンクス
証券コード  ヘ2748
業種      ソフトウェア
主幹事    コスモ証券 
監査法人  新日本監査法人
類型     迷走型  (当会が勝手に認定)

業績●                       (百万円)                     
2000年3月 2001年3月 2002年3月 2003年3月(参考)
売上
1,797
2,060
6,302
16,863
経常利益
125
29
290
342
当期利益
59
12
142
66
 
ファイナンス一覧
日時
発行
株数
発行済
株数
発行済
株数
(含潜在) 
発行価額
(行使価額)
割当先
時価総額
(百万円)
調達額
(百万円) 
株主割当 1998年8月
600
800
800
50,000
株主
40
30
WB@ 1998年10月
2,000
800
2,800
60,000
社長・VC
168
15
株主
割当A
2000年4月
400
1,200
3,200
50,000
株主
188
20
WBA 2000年10月
500
1,200
3,700
67,000
VC
248
株主
割当B
2000年11月
1,000
2,200
4,700
  50,000
株主
298
50
行使価額
の調整
2000年
4月と11月
2,200
4,884
WB@→53,637
WBA→59,273
第三者
割当@
2000年12月
260
2,460
5,144
400,000
VC
984
104
第三者
割当A
2001年4月
60
2,520
5,204
400,000
VC
1,008
24
ワラント
行使@
2002年6月
1,452
3,972
5,204
53,637
社長
VC
2,082
78
ワラント
行使A
2002年6月
84
4,056
5,204
59,273
VC他
2,082
5
新株
予約権
2002年6月
300
4,056
5,504
235,000
役職員
1,293
ワラント
放棄??
考察@参照
-1,148
4,056
4,356
分割 2002年8月
10分割
40,560
43,560
公募 2002年10月
6,000
46,560
49,560
45,000
2,230
初値 2002/10/08
48,000
2,378
6ヵ月後 2003/04/08
28,500
1,412
主に目論見書P45とP100以降を参考にしました。


投資倍率
取得価額
  IPO
初値 
6ヵ月後
株価
− 
45,000
48,000
28,500
新堂社長*
5,157
 8.7倍
9.3倍
5.5倍
役職員 (オプション)
23,500
1.9倍
2.0倍
1.2倍
アジア投資のファンド
(WBのみ)
5,364
8.4倍
8.9倍
5.3倍
大和銀企業投資
(WBと第三者割当@)
20,791
2.16倍
2.3倍
1.4倍
VC等投資家
(第三者割当@A)
40,000
1.1倍
1.2倍
0.7倍
公募で買った人
 45,000
1.1倍
0.6倍

*ワラント以外の部分は額面で取得したと仮定して計算した
※売却は段階的に行われるので、この通りの倍率にならないことは言うまでもない。

講評
@ワラントの放棄が行われたと思われる(黄色部分)
 そう考えないと計算が合いません。新堂元社長(および役員、または持株会社)が発行済
 株式の2割にあたる約1,100株ほどを放棄したものと思われます。おそらく、公開時にいい
 値段がつかないということで株数を絞り込んだのでしょう。
 もしワラントを全部行使し、なおかつ公募時の時価総額が株数にかかわらず同じだと仮定
 すれば、IPO価格は4万円くらいになっていました。

A先に入ったVCの動向は要注意?
 ファイナンスに参加した会社を順番に見ていきましょう。
*WB@ 
 日本アジア投資のファンド
*WBA
 大和銀企業投資(現りそなキャピタル)
*第三者割当@
 あさひ銀事業投資
 大和銀企業投資と、そのファンド
 富士銀キャピタル(現みずほキャピタル)と、そのファンド
  第三者割当A
 セントラルキャピタル(現UFJキャピタル)

 どういう理由かはわかりませんが、最初に投資したアジア投資が増資に応じていません。
 まさかあんな事態になることまで予測していたのか??(当会の憶測)
 
BVCとファンドの利益相反
 また、大和銀は安いWBは本体だけで持ったのに、高い増資はファンドと本体がほぼ半々で
 受けています。そのため本体とファンドでは取得単価が倍くらい違います。
 しかしこれは大和銀だけに限ったことではありません。
 残念ながら、このような投資手法は日本のVCでは珍しくありません。

それから 
 ここまでなら伝統型とほぼ同じですよね。でもここからが「迷走」なんです。
 さていったいどうなるんでしょうか。
 
 後編へ続く

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