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探訪@アンジェスMG  目次ページ  資本政策探訪
20030414>20030419業績を補足

銘柄      アンジェスエムジー株式会社
証券コード   マ4563
業種       バイオ
主幹事     野村証券
監査法人   監査法人トーマツ
類型    高株価一発型  (当会が勝手に認定)


業績                  (百万円)
2000年3月 2000年12月 2001年12月
売上
0.0
 45.3
1,300.7
経常利益
-3.4
0.3
 277.6
当期利益
-3.4
 0.2
142.6
                   目論見書37Pより
ファイナンス一覧
日時
発行
株数
発行済
株数
発行済
株数
(含潜在) 
発行価額
(行使価額)
割当先
時価総額
(百万円)
調達額
(百万円) 
設立
 1999/12/17
220
220
 220
 50,000
創業者
11
 11
株主割当 2000/4/18 
660
880
 880
100
   
 0.066
株主割当 2000/6/10
2,640
3,520
3,520
100
   
 0.264
第三者
割当@
2000/12/6
 339
3,859
3,859
  50,000
顧問先
役職員 
193
17
株主割当 2001/5/16
11,577
15,436
15,436
100
   
1.158
株主割当 2001/5/22
46,308
61,744
61,744
100
   
4.631
オプシ
ョン@
2001/8/3
12,307
61,744
74,051
 50,000
役職員    
第三者
割当A
2001/12/21
5,000
66,744
79,051
266,800
 VC
21,091
1,334
オプシ
ョンA
2002/1/31
5,371
66,744
84,422
300,000
 
25,327
 
オプシ
ョンA
2002/3/29
1,120
66,744
85,542
300,000
 
25,663
 
予約権 2003/6/21
3,000
 66,744
88,542
300,000
 
26,563
 
予約権 2002/7/30
2,800
66,744
 91,342
300,000
 
27,403
 
公募 2002/9/25
15,265
82,009
106,607
220,000
23,454
3,358
初値
400,000
42,643
6ヵ月後
終値
2003/4/1      
819,000
 
 87,311
                                                         主に目論見書P69とP139以降を参考にしました
注 
本章では便宜上公募増資の調達額を「公募価格×株数」としています。
公募時に証券会社に高額(横並びで7%くらい)な引受手数料を取られることは知っていますが、調べるのが
めんどくさいからです。


これを当会の独断で整理します。

整理方法
@同株価のファイナンスはまとめる
A最初から株式分割されていたことにする
Bいわゆる「1円増資」は株式分割とみなす
さてどうなるでしょう。

 
日時
発行
株数
発行済
株数
発行済
株数
(含潜在) 
発行価額
(行使価額)
割当先
時価総額
(百万円)
調達額
(百万円) 
設立 1999/12/17 
56,320
56,320
56,320
195
創業者
11
 11
第三者
割当@
2000/12/6
5,424 
61,744
61,744
  3,125
顧問先
役職員 
193
17
オプシ
ョン等
2001/8/3
12,307
61,744
74,051
 3,125
役職員    
第三者
割当A
2001/12/21
5,000
66,744
79,051
266,800
 VC
 21,091
1,334
オプシ
ョン等
2002/7/30
12,291
66,744
 91,342
300,000
 
27,403
 
公募 2002/9/25
15,265
82,009
106,607
 220,000
 
23,454
3,358
初値        
400,000
   
42,643
6ヵ月後
終値
2003/4/1      
819,000
   
87,311

かなり整理された感じです(当社比)。

第三者割当A「」の時点で時価総額200億というのがとにかくすごいです。
だって先期売上0だし、来期の2001年12月期売上43百万円決算だって出てないし。
これがN村証券の豪腕でしょうか(当会の憶測)。
それからマネックスの「1円増資64分割」をしのぐ「実質256分割」も相当なものです。
もしこの1円増資がなかったとすれば、第三者割当Aはなんと1株6830万円になります。

投資倍率
取得価額
  IPO
初値 
4/1
最高値
株価
− 
220,000
400,000
819,000
1,320,000 
創業株主
195
 1,126倍
2,048倍
4,193倍
6,758 倍 
役職員 
3,125
70倍
128倍
262倍
422倍
VC等投
資家
266,800
 0.8 倍
1.5倍
 3.1倍
4.9 倍
公募で
買った人
 220,000
1.8倍
3.7倍
 6.0 倍
   
講評
@とにかく高株価で資金調達。
 公開1年前(結果論)の時点で企業価値210億です。ここらへんが野村証券の腕力なのか、
 それとも証券業界の意思なんでしょうか(当会の憶測)
 創業株主の持分が1000倍以上(6.7倍ではありません)というのはとにかく脱帽です。
A投資家はそれほど儲かっていない。
創業株主の持分が1000倍以上になっているということを無視しても、初値1.5倍は?です。
これなら公募で当たった人のほうが良かったということになります。
やはり第三者割当増資Aは高かったという結果です。

B株価上昇に勝る薬なし。

 株価が上がればみんなハッピーですね。
 
苦言
 しかし2001年5月16日と22日の株主割当増資はいかがなものでしょう。
どう見ても公告が行われたとは思えません。おそらく商法違反です。
それとも株主割当2回分の公告をいっぺんにやったとでもいうのでしょうか。
 もしかしたらITバブル崩壊後、「次はバイオ」と言いながらバイオ銘柄が1社も出ないという
事情がそうさせたのかもしれません(当会の憶測)


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