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算数の時間2
20030115                                        目次へ よいこへ 2ノ2へ

転換・行使価額の調整

@行使価額の調整が全くわからない人へ
A分割後の調整はわかるけれど有利発行後の調整がわからない人へ
B社債の要項を見たけれどわからない人へ
CCBの発行経験はあるけれど要項を見ていないからわからない人へ

1回アップしたのにぶっ飛ばしてしまいました。

@行使価額の調整が全くわからない人へ
(転換・行使価額の調整はなぜ起こるか)
 あるVCが発行済株数1,000株の会社に転換価額100,000円で10百万円のCB(新株予約権
付社債も同様)を出したとします。この場合投資後の企業価値(=時価総額)は
(1,000+100)×100,000=110百万円
出資額10百万で9.1%のシェア(潜在株を含む:以下同じ)となります。
 そこでこの会社が1→2の分割をしたとします。ここで転換価額がそのままだとしたら、投下
金額が変わらないのにシェアが
100÷(2,000+100)=4.8%
となり、VCの持分は5.2百万円になってしまいます(10百万円の債券であることは不変)。
このような不平等がないように、分割が起こるのと同時期に転換価額は半分になり、
潜在株数は倍になります。そうすることによって持株比率が保たれるわけです。
 そういうふうに理詰めで考えなくても、100,000円で投資すると決めた会社が払い込みより
先に株式を2分割するとなったら、投資する株価は50,000円、株数は倍となるのは直感的に
わかります。
ここまでは直感でもわかるんです。



A分割後の調整はわかるけれど有利発行後の調整がわからない人へ
 ではあるVCが発行済株数1,000株の会社に転換価額100,000円で10百万円のCBを出した
後に、発行会社が30,000円で50株従業員に割り当てたらどうなるでしょう。
えっ、有利発行は許さない?立派な態度です。でも、有償で株主割当増資をやる場合もある
ので覚えておきましょう。
 ゑっ、そのくらい負けてやるからいいって?立派な態度です。投資先が株価1円で株主割当
増資をした時にもその態度を貫いて下さい。
それでもいい(戻る) 

やっぱり考えてみる↓


B社債の要項を見たけれどわからない人へ●              目次へ よいこへ
 あなたは決して無能ではありません。
サラリーマン根性が肥大して正常な脳を圧迫しているだけです。
日本の銀行・証券系VCの投資担当者の過半数はあなたの同類です。
そんな方のために計算式をいじってみましょう。

コンバージョンプライスの計算式(点線は分数線だと思ってください)

調整後転換価額=
                            新規発行株式数×1株当り払込価額
                            −−−−−−−−−−−−−−− 
             既発行株式数 +          調整前転換価額
調整前転換価額×−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 
                      既発行株式数+新規発行株式数

難しいですか。

それなら少し変形してみましょう。


        
            既発行株式数×調整前転換価額+新規発行株式数×1株当り払込価額
調整後転換価額=−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
                         既発行株式数+新規発行株式数


元からこう書いている場合もあります。
もっと変形してみましょう。

「既発行株式数×調整前転換価額」とは何でしょう。
要するに投資前の発行会社の企業価値(時価総額)です。
そして「新規発行株数×1株当り払込価額」は、増資で入るニューマネーの総額です。
だから

             投資前の企業価値+増資で入るニューマネー
調整後転換価額=−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
              既発行株式数+新規発行株式数

とも言えます。

!!

何かわかりかけてきましたね。脳に血が戻ってきたんです。
調整後転換価額とは、増資が転換価額(投資株価)決定と払込との間に行われたと考え、
その場合の正当な投資株価を加重平均を使って計算したものなのです。
コンバージョンプライス方式の本質は加重平均です。
あの分数のオバケのようなものは
「発行前に有利発行をやっていたら転換価額いくらで投資していただろう」
という疑問に答えるものなのです。
 ですから、調整後の転換価額はCBそのものの発行量とは全く関係がありません。
それがわかればあなたもリハビリ完了です。

従って最初の問題の答えは
100,000×1,000+30,000×50÷(1,000+50)≒96,666.66
となります。その結果
発行済株式数1,050株
潜在株数  103.44株
企業価値  111.5百万円
VC持株比率8.97%
VC持分  約10百万円
となるわけです。ニューマネーが入ったので持株比率は落ちていますが、VC持分の評価額は
変わりません。これが「調整」の効果です。
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これがわかった人でご興味のある方は算数の時間2ノ2(マーケットプライス方式)へ。



証券アナリストのための数学入門





CCBの発行経験はあるけれど要項を見ていないからわからない人へ
 あなたはVC投資には向いていないので、これからも見る必要は
ありません。投資は縁故先からの旧株譲渡だけでやりましょう。
さよなら。


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